タグ: レトロPC

  • 【Episode 1】箱を開けて最初に出てきたのは「Ultima IV」だった

    【Episode 1】箱を開けて最初に出てきたのは「Ultima IV」だった

    前回のEpisode 0では、長い間しまわれていた古いPCゲームを整理し始めたところまで書きました。

    そして今回から、実際に中に入っていたゲームを1本ずつ見ていきます。

    最初に紹介するのはこれ。

    Ultima IV: Quest of the Avatar

    Apple II版です。

    名前くらいは聞いたことがありましたが、正直なところ自分はこの時代の海外PCゲームにはそれほど詳しくありません。

    なので最初に箱を見たときも、

    「ウルティマか。これは知ってるぞ」

    くらいの感覚でした。

    ところが、箱を開けて中身を確認していくと、ちょっと印象が変わってきます。

    まず驚いたのが、この箱

    今のゲームしか知らない感覚で見ると、ゲームソフトの箱というより、海外の古いボードゲームかTRPGのセットみたいです。

    表には大きく、

    Ultima IV
    Quest of the Avatar

    そして右下には、

    Apple II / 64K Required

    の文字。

    40年以上前のものと考えれば、箱の状態もかなり残っているように見えます。

    多少のスレなどはありますが、絵柄や文字もしっかり確認できます。

    こういう箱を眺めているだけでも、今のゲームとは全然違いますね。

    箱を開けてみる

    そして中を確認してみると、さらに驚きました。

    今のゲームなら、ケースの中にディスクやカードが入っているくらいのイメージですが、これはまるで違います。

    布製のマップ、何冊もの冊子、そして小さな金属製のアイテム。

    「ゲームを買った」というより、
    冒険に必要な道具一式が箱に詰め込まれているような感じです。

    まず目に入ったのが、この布製マップ

    紙ではなく、布に印刷された大きなマップです。

    広げてみると、これだけでも一つのゲームグッズとして成立しそうな作り。

    40年以上前のものとは思えないほど色もしっかり残っていて、細かな地名やイラストまで確認できます。

    こういう付属品を実際に手に取ってみると、当時のPCゲームが「箱を開けるところからゲームだった」という感じが少し分かる気がします。

    そして、まだ入っていました。

    次に出てきたのが、何冊もの冊子です。

    何冊も入っている冊子

    最初に手に取ったのが、この「Book of Mystic Wisdom」。

    表紙からして、ゲームの説明書という感じがあまりしません。

    中を開いてみると、文章だけではなくイラストも入っていて、ゲームの世界そのものを一冊の本にしたような作りです。

    しかも、これだけではありません。

    この箱には、ほかにも「The History of Britannia」などの冊子が入っていました。

    今ならゲーム内のメニューやオンラインマニュアルに収まりそうな情報を、こうして実物の本として読む。

    この時代ならではの面白さを感じます。

    実際に中を開いてみると、こんな感じです。

    イラストまでしっかり描かれていて、単なる操作説明書とはかなり雰囲気が違います。

    さらに「The History of Britannia」

    もう一冊、目を引いたのがこちら。

    「The History of Britannia」。

    タイトル通り、ゲームの舞台となるBritanniaについて書かれた冊子のようです。

    ゲームを始める前から、こうした本を読みながら世界観に入っていく作りだったのでしょうか。

    中を開いてみると、こちらもかなりしっかり作られています。

    そして、一番気になったもの

    冊子やマップだけでも十分驚いたのですが、さらに箱の中からこんなものが出てきました。

    最初に見たときは、

    「これもゲームの付属品なの?」

    と思いました。

    小さな金属製のアンクです。

    このアンクも付属品だった

    調べてみると、このアンクもUltima IVに付属していたもののようです。

    ゲームの世界に登場するものを、実際の金属製アイテムとして箱の中に入れてしまう。

    布製マップや冊子もそうですが、ここまで来ると単なるゲームソフトというより、ひとつの「世界」を箱に詰め込んだように感じます。

    正直、このあたりから、

    「昔のPCゲーム、思っていたよりずっと面白いぞ」

    と思い始めました。

    そこで、Ultima IVについて少し調べてみた

    Ultima IV: Quest of the Avatarは、1985年に登場した作品。

    シリーズを生み出したRichard Garriott氏は、「Lord British」の名前でも知られているそうです。

    面白いのは、単純に敵を倒して世界を救うだけではなく、「徳」をテーマにした作品だということ。

    正直、自分は今回この箱を開けるまで、そんなゲームだとはまったく知りませんでした。

    40年以上前のPCゲームなのに、箱や付属品を見ているだけでも、かなり作り込まれていることが分かります。

    「ほかのゲームも中を見てみたい」

    そう思うには十分でした。